14/09/04



    5日目、火曜日。朝、8時に起きる。セルフサービスの朝食を食べに、皆でキッチンへ向かう。行くと、既に何十人もの宿泊客がパンを焼いたり、シリアル
を作ったり していた。4人分の席を確保し、たんまりと食べる。Sがイチローの記録更新のことについて教えてくれた。イギリスでは野球のことなぞ、ほとんど
入ってこない。まさかイチローがそんな凄いことになっているとは。

    ホステルを出たのが、9時過ぎ。まずは昨日見れなかった兵隊の交代式を見に、バッキンガム宮殿に向かうことにする。ホステルのすぐ横にある
ハイド・パーク を縦断する。それにしてもこの公園はでかい、湖やらダイアナ妃記念碑など、見ていたら2時間近くかかってしまった。ハイドパーク・コーナーを
抜け、ウェリン グトンのアーチのとこ ろでちょうど、バッキンガム宮殿へ行進中の騎兵隊に出くわした。ラッキー!騎兵が道路を横断する時、信号が馬の
マークになることに、兄が気付く。なかなか観察力あるなーと感心。




    騎兵隊を追うような形で、バッキンガム宮殿までコンスティテューション・ヒル通りを下っていく。着くと、既にかなりの人集りができていた。宮殿中央の
ゲー トに近い立位置を確保し待つ。待つこと30分、遠くのほうから行進曲が聞こえてきた。僕が前来たときは、おじさんのハゲ頭しか撮れなかったが、
さすが、ノッポなS、見事写真に収めていた(上の写真)。

    交代式が終わったのが12時過ぎ。これからショッピングをするため、グリーンパークを北へ縦断し、ピカデリー通り沿いの店を見回る。Sが、
「ちょっと違うんだよなー」とか「あの人には会わんでしょ」とかいいながら必死にお土産選びをしていた。僕はフォートナム・メーソンで紅茶を何個か買えた
 ので、すでに一安心。兄は、お土産をあげる相手をいちいち考えずに、とりあえず適当に買って、後で割り当てる作戦。I はしっかりと、メモ帳にリストを作り、
買うたびにチェックをつけていた。I は以外に豆である。


    ピカデリー通りを一通り見終わった後、同通り沿いにあるピザ・ハットで昼食をとることに。£5.9でピザ食べ放題の広告に4人ともイチコロ。皆充分元は
取った気がする(特に兄は)。

    満腹になったところで、再びショッピング。リージェント・ストリートを北へぶらぶらと歩きながら店を出入りする。I はイギリスで、来年の四月からの仕事に
使えるような、カバンをずっと探していた。しかしなかなか見つからない、どの店に入っても予算の£100を軽くひとっ跳び。「ちょっとぐらい努力しなく ちゃ運命
のカバンとは呼べないよ」と慰めてあげた。

    リージェント・ストリートの真ん中にハムリーズという、結構有名な玩具屋がある。今日始めて入ったが、ここはかなり子供心を呼び起こさせるような、グッズ が
勢ぞろい。顔の形をレーザーで読み込み、それをガラスのケースに閉じ込めるってのがあったが、高すぎた。兄も教会の子供に良いお土産が買えたようだった。


    Sは相変わらず、頭を悩ませていた。彼は、「お土産で悩むタイプ」らしい。僕は自信もって「お土産では悩まないタイプ」と言える。後者のほうが本人は
楽だ が、前者のほうが、もらったほうはうれしいような気がする。リージェント・ストリートからオックスフォード・ストリートへ移り、角のナイキ・ショップでS は弟 に
「ルーニーのチームシャツ」を遂に買う。「弟にこんな金を使うことは今後一生ないだろう」と後で冗談交じりに言っていた(笑)。

    ショッピングも終盤に差し掛かっていたが、I のカバンはまだ見つからない。しかし、オックスフォード・ストリート沿いにある、ハウス・オブ・フレイザーと言う
デパート でどうもお気に入りのバックが見つかったらしい。しかし、価格は£150。£50オーバーである。50と聞くとたいしたことがないように聞こえてしまう が、
何気に1万円オーバーである。さてどうするI?! 散々と悩んだ挙句、カードで買うことに。アメリカン・エキスプレスのポイントが貯まるとか言って、喜んでいた。

    ロンドンを出たのは夜8時過ぎ。4人とも両手一杯に袋をぶら下げていた。バーミンガムまでの電車の中で、明日からの旅の電車で誰が窓側に座るかポーカー
で対決。ほとんどSの一人勝ちだった。



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